ーその結果を受け、この1年の課題をどのように捉えましたか。
目指すところは日本選手権での優勝しか考えていません。自分は選手兼任監督という立場なのですが、監督としては各選手の持ち味を活かしたグラオベンならではの強みを確立すること、選手としてはそのスタイルの中で自分の強みを発揮することを課題としていました。
昨年の日本選手権、Derroto Saber茨城戦。この対戦が予選リーグ最終試合だったのですが、決勝トーナメントに上がるためには勝利は絶対、かつ出来る限りの点差をつけなければなりませんでした。とても大事な試合でしたが、足の不調のため自分はベンチに入り、この大一番は仲間たちに委ねました。
試合序盤は得点への意識が強すぎたせいかプレーが噛み合わず、なかなかゴールにつながりませんでした。一緒にベンチにいたサポからも“みんな浮足立ってしまっている”という声もあり、このままではまずいと思って、自分がピッチに立つ決断をしました。
ーその後、チームは調子を取り戻して得点が続きましたね。
結果としては5-0で勝ちました。しかし、チームから頼りにされるのは嬉しいことだけれど、それではいけない。自分がいなくても勝てるチームをつくらなければと感じました。この1年は、各選手の個性を活かしたプレースタイルの構築を意識して取り組んできましたし、みんなよくついてきてくれました。今、チームとしては最高の状態に仕上がっていると思います。
ー目前に迫る日本選手権。今の気持ちは?
目標はもちろん日本一ですが、結果よりも「チームのベストを出す」という意識で試合に挑みたい。優勝できる力を持っているチームだと思うので、自分たちの実力を出せれば望む結果もおのずとついてくると思います。
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今大会随一の死のグループで、監督が描いてきた優勝へのシナリオの真価が問われる時。相手に不足なし。個への依存から脱却を図ろうと、プレー面でも運営面でもチーム一丸となって切磋琢磨してきたこの1年の成長にご注目ください。
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(Saori Matsuda)